中野章三コラム

3.タップダンスとの出会い

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3.タップダンスとの出会い

 

私にとって印象深い映画との出会い!!それは母につれていってもらった、”シベリア物語”。
 母と映画を見に行く、それがとても嬉しかった。大袈裟のようですが、その頃母は、一番上の兄と芝居で巡演していて、私はすぐ上の兄(啓介)と二人のことが多かったので、たまの休みに母と一緒のときは嬉しくて、嬉しくて・・・。

 

 それが映画に連れていってくれたのですから、とびあがらんばかりの喜びでした。

 

 映画は4歳頃から観ており、榎本健一(エノケン)の”兵六夢物語”や長谷川一夫の”雪之丞変化”は記憶があります。中には、オールスターキャストでスターが現れて、歌ったり踊ったりする映画も観ました。これは残念ながら題名は憶えていません。知っている歌は大きな声で一緒に歌って連れていってくれた人が他の客に怒られたことなども憶えています。

 

 母に連れて行かれた映画館は、四条京極通りの賑やかな大きな映画館ではなく、横道に曲がったところの小さなあまり綺麗ではない映画館でした。

 

 でも、始めて母と一緒に観た映画、”シベリア物語”(ソ連映画)は総天然色でした。看板を見たときから胸はワクワクで、母が切符を買うのが待ちきれず、早く、早く、と母をせかして中に入りました。

 

 映画は途中で、満席で座れず、次回まで待って、急いで中に入りましたが、結局座れずに最後まで立って観ました。しかし、赤い色、青い色、なんて綺麗なんだろう、とそればかりでストーリーもほとんど憶えていませんが、立って観る疲れも忘れてしまいました。たしか、アグファカラーでしたが、高原や雪の景色、なにしろ観るもの全部が初めてで、それが大きな画面いっぱいにひろがってくるのを見て、「これが映画だ!」と感動しました。

 

 次に見た映画は「せむしの子馬」というソ連のアニメ映画でした。
とても色が奇麗で、真っ赤な火の鳥が飛んでいる場面などは、夢にみてしまったほどでした。子供心に、自分の夢や思いを叶えてくれるのが、映画の中にあるような気がして、現在に至る映画好きが誕生しました。



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